今年は2017年! 標高年に登る東京都最高峰~2017年11月 雲取山 |
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2017年 11月 23日
11月中旬、雲取山に登ってきました 言わずと知れた日本百名山にして、東京都最高峰の標高2017m 東京都にあるということもあり大人気の山 ですが、眺望・稜線・花あるいは紅葉、そしてお気軽の4点を重視する自分にとってこの山は登りたい山ランクは低位にありました。 眺望と稜線と紅葉は悪くはないけど中途半端。時間はかかり人も多いのでお気軽ではない。 一方で、小学生時代に東京に住んでいた自分にとって、学校の授業で東京都最高峰が雲取山であることは知っていて、それ以来、どことなく、なんとなく気になっていた存在。 冷静に考えれば登らないけれど、登らないまま一生を終えるともやもやして成仏できなそう( ゚д゚) こういう場合、何か強引な理由付けを自分の中でしないと前に踏み出せないものですが、今年はいい理由があるじゃないですか! 「標☆高☆年」 そう、今年は雲取山の標高2017mの年なのです。 よし!登ろう! 時すでに11月中旬 雪山をやらない自分にとっては残りわずかのタイミングでの実行となりました。 コースは鴨沢コースピストン、小袖乗越の丹波山村村営駐車場を利用します。 標準CTは、登りが七ツ石山まで3時間10分、雲取山まで1時間45分の合計4時間55分。 下りが3時間35分の総合計8時間30分。 今回は時間がかかるので、山頂からさらに三峰方面へ行った雲取山荘泊りです。 日帰りで行かれる方も多いようですが、標準CT8時間越えの日帰り登山は5年以上したことないので無理はしません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 平日の深夜、6時駐車場到着を目指して都心から青梅街道をひた走ります。 特に今年は標高年ということもあって、例年になく登山者が多いという雲取山。 休日になると早朝から、平日でも昼間には満車になるという盛況ぶりのようで。 自分は山小屋泊ということもあり朝6時に到着してしまうと早すぎるのですが、駐車場を確保できないとげんなりしてそのまま帰宅すること必至なので頑張ってみます。 青梅から奥多摩を過ぎ、鴨沢集落から駐車場へ入る林道に入ると、自分の前と後ろを走っていた車も林道に入っていきました。 ぎょえ~、もうあかんの? 5:55、駐車場に到着 30台収容とのことですが、20台目でした。 よかった、よかった。 ちなみにこの日は、後で山小屋で同部屋だった方によると8:30でギリギリだったとのことでした。 ゆっくりと準備。 あまりに早くスタートしても時間を持て余すのですが、一方でヤマテンによると雲取・富士山ともに12時の段階では晴れるものの15時には曇りになるそう。 ということで、12時までには登頂しておきたいのです。 6:40、スタートです。 林道を歩くとほどなく登山口に到着 2017年記念プレート うんうん、これを楽しみにしていました。 黄色はご当地丹波山村(たばやま)のキャラクター「タバスキー」。なかなかかわいいです。 ここから先は登山道。まずは堂所という場所まで向かいます。 この区間は比較的緩やかな登りが続きます。 ちょうど紅葉していて綺麗でした。 東京都最高峰ともなれば普段登山をしない人も登りたいのか、山のことをよく知らずに無謀な登山をする人が後を絶たないようで・・・ 8:10、堂所に到着 スタートから1時間30分でした。 いまのところいいペース。 堂所から先はじわりじわりくる登りが続きます。 七ツ石小屋から七ツ石山へ向かう道と、トラバースして雲取山へ向かう道に分かれます。 登りは七ツ石山を目指して右の道を行きます。 ここから先は急登、ひいこら言いながら登ると七ツ石小屋に到着しました。 丹波山村の経営。水場とトイレがありました。 素泊まり・テン泊もできるようです。 うまく切り貼りして雲取山に登頂したことにしちゃおうか?(こらこら) 休憩所から富士山も見えます。 すっきり見えて良かった~ 七ツ石小屋では15分ほど休憩してスタート。七ツ石山に向かいます。 が、この先も急登、ぜいぜい言いながら登ります。 9:35、七ツ石山に登頂しました。 標高1757m。立派な山頂標識ですね。 ここまで来ると雲取山がその姿を現してくれました! これから歩くことになる尾根の先にある右の高い山がそれ。 さて七ツ石山ですが、山頂は開けていて休憩場所にもってこいですが、富士山や南アルプスは樹々がかぶっていたりしてすっきりしません。 眺望は先に行った方がよりよくなりそうなので、エネルギー補給だけしたらすぐに出発します。 一気に下ってブナ坂に到着 ここで、さきほどの七ツ石小屋分岐からのトラバース道と合流します。 七ツ石山の眺望はそれほどでもなかった割に体力を削がれただけでした。 帰りはトラバース道を行きますよ。 ブナ坂から先は快闊な登山道 左奥に見えるのが山梨百名山飛龍山 名前も山容もかっこいい! 富士山も相変わらずすっきり見えます。 富士山の手前の山は1年前の今ごろに登った雁ヶ腹摺山です。 有名なダンシングツリーが見えてきました。 踊ってるね~ ヘリが上空を旋回しています。 てっきり荷揚げかなと思っていたのですが、結局ヘリポートには降りてきませんでした。 後で知ったことですが、七ツ石小屋のすぐ上で滑落事故があったのだとか。 雲取山の鴨沢ルートは全体的に安全な道ですが、こういうことも起こりえますのでお気を付けください。 奥多摩小屋まで後少しというところでテン場が見えてきました。 右の樹々の中に張るスペースがあります。 昨年12月にテントを買ったのですが、それはここでテント泊をして雲取山に登るためでもあったのです。 でも・・・ 奥多摩小屋に到着 ちょっと怖かったので素通りしました(笑) この先はヨモギの頭(1813m)と小雲取山(1937m)という2つのピークを登っては降りを繰り返します。 急登ではありますが距離がそれほどないので大したことない、 はずが、ここまで4時間以上かけて登ってきたからか、足が前に進みません・・・ こんな時は立ち止って風景を眺めましょう。 左に富士山、右に南アルプス、中央に大菩薩 富士山 紅葉と遠くに南アルプス 同じような写真を何枚も何十枚も撮ってしまいました。 絶景だったから?休みたかったから? 恐らく両方です。 おっ、ダンシングツリーの後継者候補を発見 雲取山へのビクトリーロード、雲取山頂まではあと少し! まずは山梨県設置の山頂標識をゲット! そしてさらに1分ほど歩くと・・・ 東京都の山頂標識をゲット! 東京都最高峰に登頂しましたああああああああ~ 時間は11:50、スタートから5時間10分でした。 山頂標識は今年に限っては?もう1つあります。 ちなみに「東京都最高峰」とある標識は東京都と埼玉県との共通の標識 ですが、東京都が費用負担したとのこと。何で? なんで山梨県の標識だけ離れたところにあるの? と、疑問は色々あるのですが、難しいことは措いておき眺望を楽しみましょう。 手前の飛龍山の右に間ノ岳~北岳~鳳凰三山 前回の赤城山の記事でも書きましたが、間ノ岳~北岳の稜線が優美でいつか歩いてみたいと思っています。 中央に甲武信 拡大すると、 真ん中のぽこっとした山が甲武信で、一番右が三宝山。 雲取山は東京・埼玉・山梨の県境にある山ですが、東京都最高峰がこの雲取で埼玉県最高峰があの三宝山。 山梨県最高峰はもちろん・・・ ですね(笑) この日も翌日も、八ヶ岳どこ?と探している方が多かったですが、こんなチラリズム状態です。 登って来た道の振り返り 手前に小雲取山から七ツ石山 七ツ石山の右に見えるのが三頭山で、左に見えるのが御前山に大岳山 さらに遠くには丹沢の山々が見えていますが、山頂が雲に隠れてすっきりしません。 山頂には明治16年に設置されたという原三角点がありました。 原三角点のうち現在残っているのは、ここ雲取山のほかに新潟の米山と群馬の白髭岩だけなのだそうです。 こちらにもタッチしておきました。 山頂ではエナガも眺望を楽しんでいましたよ。 エナガ、かわいいよ 山頂には1時間半ほど滞在、もやってきて眺望が悪くなってきたこともあり雲取山荘に向かいます。 これなら日帰りも十分できたかな? 山小屋泊の選択が正解だったかどうかは、山小屋での時間と明日の眺望にかかっています。 山荘への道は登りと違って鬱蒼とした苔むす道 黙々と下り20分ほどで到着しました。 1泊2食で7800円 記念に登山バッジを頂きました。 2017年記念モデル! 嬉しいのですが、ただ自分はバッジを集めていないんですよね~ どうしよう、これから集めることにする?(笑) バッジのほかにお礼ということで袋も頂きました。 実は山頂の避難小屋でお会いしたご夫婦が、 山小屋の予約はしたけれど下山したい、電話連絡しようとしたけれど電波がつながらない、 ということで言付けを依頼され、自分が山小屋に行ってキャンセルの旨を伝えたというわけ。 割り当てられた部屋 200名収容で24部屋位あったと思うので、1部屋で8名なのかな。 8名詰め込まれたらきついけど、この日は2名でした。 炬燵が温かったですよ。 部屋から見える両神山に浅間山 贅沢な部屋だ。 水場もあります。 凍結したら困るので、到着後すぐに汲んでおきました。 特に泊りの登山で問題になるのが水の確保ですが、ここ雲取山登山(鴨沢ルート)ではいくつか水場があるのでありがたい。 さて、雲取山荘での1日のスケジュールは次の通り 14:00 チェックイン 18:00 夕食 20:30 消灯 5:00 起床 5:30 朝食 実は雲取山荘の評判については事前にネットで調べていて、あまりいい評価ではなかったので躊躇していました。 でも実際に泊まってみると全く問題ありませんでした。 建物もトイレも綺麗だし、管理人さん等対応も不快に思うようなところは全くありません。 食事も街の食堂で出されたら??かもしれませんが山の上だし、 7800円ということを考えれば他の山小屋に比べて劣っているということもないと思いますよ。 ZZZzzz... さて翌朝、朝食後にゆっくりと準備をして6:30に出発します。 山荘を出発すると数10mで分岐があります。 左が雲取山頂を巻く道で、右が前日に降りてきた雲取山頂への道 雲取の天気予報はそれほど良くなく、富士山頂の予報も朝から曇りと良くないので、山頂に行ってみても仕方がないかな。 でも、左の道も笹かぶりで暗い道のようだし嫌だな~ 山荘前で関東平野方面が雲海になっているのを確認したので、山頂経由で向かいます。 富士山がダメでも関東平野の雲海は見れるだろう。 なお後で知ったことですが、この日の午後にこの巻き道に小熊が出て衝突、滑落した方が出たそうな((((;゚Д゚)))) で、30分ほど暗い森の中、急登をえっちらおっちら登っていくと・・・ わお~、富士山だ~ 笠こそ被っていますが、朝日に照らされて美しい~ 昨日は見えてはいたものの条件が良くなかった南アルプスもクリアに見えます。 右が甲斐駒、左が仙丈ケ岳。何とも神々しい! 富士山にUFOが接近!もしかしてタバスキー? 富士山と雁ヶ腹~小金沢~大菩薩の山稜の紅葉 前日も見ているのですが、時間が違うと表情も違います。 季節や時間で色んな表情を見せてくれる。これが登山の楽しみの1つでもあります。 丹沢の山々 一番高く見えるのが蛭ヶ岳。蛭ヶ岳も登りたいけど山小屋泊になるんだろうな。 避難小屋の方へ向かい、丹沢・関東平野方面を眺めます。 前日と異なり陽が当たっていないので寒々とした印象を受けます。 個人的には前日の方が好きですが、これはこれで味があるかも。 上の写真の右上の方を見ると雲海が美しい 右に見える三角錐の山が丹沢の大山 なので、八王子・町田・横浜方面でしょうか。 関東平野は一面の雲海 スカイツリーが頭だけ出していないかな?と探しましたが厚い雲のようで。 でもこれはこれで美しい。やっぱ山小屋泊にして良かったです。 山頂には45分ほど滞在して下山します。7:45。 もう少し滞在したいのですが寒いのと、予報では午後に雨になるとのことで11時半くらいまでに駐車場に戻りたい。 下山途中も富士山をパチリパチリ ピストンではありますが、時間帯が違うとみえる風景が全く違っていて飽きることがありません。 左に富士山、中央に大菩薩嶺 手前に紅葉が映える山が熊倉山~丹波天平かな? 肉眼で見ると綺麗ですが、こういう明暗差の激しい被写体は自分の手に負えません・・・ 帰りはバードウォッチングや 紅葉鑑賞を楽しみつつ 七ツ石山はショートカットする道を通って、11:15に駐車場に帰還。 ちょうど雨が降り出してきました。セーフ。 山頂での眺望堪能、紅葉撮影会、バードウォッチングなどの大休止・中休止の時間を除けば雲取山頂往復で7時間半くらいでしたでしょうか。 雲取日帰りも問題なさそうで、自信になりました。 下山後の温泉は、道の駅たばやまにある「丹波山温泉のめこい湯」へ 東京へ帰る途中、JR奥多摩駅の近くにある「もえぎの湯」が有名かもしれませんが、結構混んでいて入場制限もされることも多いようで。 自分は以前、御岳山登山の帰りに利用したことがあるのですが入場制限にあい、やっと入れたと思ったら一度に入れる人数が多すぎて、洗い場で何人もの男が前を隠しながら待っていたなんてことも。 そんなの嫌だし、丹波山村村営の駐車場を利用させていただいたのだから少しですが村に貢献しようということでこちらを選択。 青梅街道を一旦東京とは逆方向に向かいました。 お湯は単純硫黄泉でPh9.8のアルカリ湯 入浴料は600円ですが、露天風呂改修中ということで半額の300円で入れました。 人も多すぎず落ち着いて入浴することができましたよ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 雲取山 これが初めてにして最後の雲取山登山 と言っても決してダメ山・ダメ登山だったというわけではありません。 ブナ坂からの快闊な尾根道歩き、山頂からの眺望は素晴らしいものがありました。 いい山だとは思いました。 が、ほかにも登りたい山がたくさんあるのです。 雲取登山は5月あるいは10~11月になるのでしょうが、その時分にはほかにも多くの山が待っています。 これからも山登りを楽しんでいきます。 そしてほかの山からこの雲取山を眺めたとき、きっと今回の登山のことを思い出すことになるでしょう。 ありがとう、雲取山
by yama-tono
| 2017-11-23 07:00
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