四国を征服する王のようにそそり立つ岩峰~2017年10月 石鎚山登山 |
霧氷が朝日に照らされて煌めいています。
二の森に西ノ冠山、そして影石鎚
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2017年 11月 07日
10月下旬の四国遠征 剣山の後は石鎚山に登ってきました。 愛媛県にある標高1982mの日本百名山にして西日本最高峰 今から約1300年前に役小角により開山された修験道の霊山で、かの空海も修行をしたことがあるのだとか 石鎚山の登山ルートはいくつかありますが、今回はロープウェイを使う成就社ルートにしました。 アクセスがいいということもあるし、登山時間もそれほどきつくはないということで。 何より成就社ルートという名前がいいですね。 標準CTは、弥山(みせん)までの登りが3時間10分、下りが2時間20分の合計5時間30分。 さらに最高峰の天狗岳まで登ると往復30分の総合計6時間です。 そして今回は石鎚神社頂上山荘に泊まっての山登りにしました。 どうせ下界に戻ってもBHに泊まるんだから、という消極的な理由もありますが、山の上での時間を多く作って楽しみたいというのが理由。 山登りで重視するポイントは人それぞれだけど、自分は山の上での時間をゆっくり楽しむこと、これが一番なのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 剣山登山の後は新居浜のBHへ ちょうど台風が来てしまったので2日間をやり過ごします。 もともと作っていた予備日に1日延長。 台風のせいで余計な出費はするし、登山をしない日に予定していた瀬戸内ドライブも断念・・・ううぅぅ さて3日目 10:05、ロープウェイの山麓駅(下谷駅)近くの駐車場に到着 2日分の駐車料金1400円を払って出発です。 5分ほど歩くと下谷駅 ロープウェイは標高455mの下谷駅と標高1300mの成就駅、標高差845mを8分で結びます。 料金は往復で1950円 今回は山小屋泊まりなので復路は翌日に利用することになりますが、OKとのことでした。 チケットに写っている山が西日本最高峰の天狗岳 ロープウェイは天狗岳より高いところを往くようです( ゚д゚) 山頂の成就駅に到着。 どよ~ん ヤマテンと山の天気アプリによれば昼から晴れてくるという予報。信頼してるぜ! 10:37にスタートです。 まずは中宮成就社へ リフトもありますが、それほど時間が変わらないので歩いていきます。 ガスっていて雰囲気がいい、と思うことにしよう。 20分で到着。 お参りは山頂神社ですることにして、ここはすぐに立ち去ります。 山門をくぐって登山道へ 最初は八丁坂と呼ばれるところまで、標高差100mを下っていきます。 八丁坂 ここから先は約700m標高差を行く登りになります。 ロープウェイ利用だからと言っても決してお気軽登山ではなく、普通の山1つ歩くのと同じです。 この道の特徴を述べると、まず階段の連続 結構これが堪えます。 鎖場もあります。 下から、試しの鎖、一の鎖、二の鎖、三の鎖。 登拝のため安政年間にはすでに設置されていたとのこと。 ですが、すべての鎖道に迂回路も用意されているので鎖場を行くかどうかは各人の自由です。 自分は鎖嫌いなので迂回路を行きました。 休憩できるスペース(屋根付き)は2か所 まず試しの鎖の近くに前社森。古びた茶屋があります。 この日は休業していましたが、スペースをお借りして軽く休憩しました。 エネルギー補給は、地元のポンジュースとハタダの栗タルト(97円) タルトは来る途中に直営店があったので買ってきました。 安定のおいしさ。タルト大好きなので、愛媛に来ると買ってしまいます。 それからタルトの下にちらっと見えるのが「どら一」というお菓子(146円) あんこに塩バタークリームが入っていて何とも言えない食感。これまたおいしい~ タルトもどら焼も1切れ単位で売っているので登山のお供にちょうどいいですよ。 もう1つの休憩所は、土小屋分岐から少しあがったところにある公衆トイレ休憩所 ここには13:00に到着。休憩をとる予定でしたが、何と雪がちらついてきました。 道は凍り 木草には霧氷が 山小屋まではあと35分 早く到着したい ということで休憩なしで進みます。 しかし風が強いし寒い。 もう帰りたいよ・・・ 日帰りの登山ならすでに引き返しているところでしたが、今回は山小屋泊。 しかも後3~400mくらいなのでそのまま進みます。 山小屋が見えてきました。 山小屋は弥山山頂にあります。ここまで来ればあと少し! 弥山に登頂しましたあ~ 13:30、成就駅から2時間53分でした。 頂上社があります 明日帰れるんだろうか?早くも心配。 明日無事に下山できますように、忘れないうちにお祈りしておきます。 さて、ご覧の通り山頂は視界が利きません。 天狗岳が近くに見えるはずですが、どこにあるのやら? それどころか、頂上社の後ろに山小屋があるのですが、こんなに近いのに辛うじて見えているくらいです。 早々にチェックインします。 1泊2食で8700円 部屋はいくつかありますが、自分はあけぼのつつじという大部屋でした。 30人くらいが泊まれるでしょうか?この日は8名でした。 この日は結局暴風と雲で小屋に閉じこもることにします。 ストーブつけてもらって暖をとりつつダウンを乾かしたり、 雑誌や本を読んで暇つぶし 結構色んな情報を入手できたからよかった。 ヤマテンの明日の予報が17時頃にメールで来たのでチェックすると、明日は晴れるとのこと。 ほんまかいな? 今日外しているだけに信用できまへんなー こんな日のお楽しみは夕食 カレーでした。おかずが白身魚のフライに野菜、デザートが寒天にフルーツ カレーは具も多くておいしかったですよ 21:00、消灯 明日は晴れてくれよ Zzzzz・・・ 翌朝、5:30に起床。 もぞもぞと準備をして外に出ます わ~お、晴れてるー! わーい、わーい しかも目の前に天狗岳! こんなところにおったんかい(笑) 天狗岳の東側。雲が下から上がってきて幻想的です。 視線を左にやると剣山が見えるじゃないですか! 一番左が剣山、その右が三嶺です。 6:00、山頂社では朝拝が始まりました。 11月3日まで神職さんが常駐、夕方(17時)と早朝(6時)に夕拝・朝拝が行われています。 大祓詞のBGMの中、厳かな気持ちで静かに日の出を待ちます。 おひさまが出てきました。 ふわ~ 神々しい ふと右の方を見ると、二の森のモルゲンロートがこれまた美しい 6:30になったので、ここでいったん朝食 ご来光見物で冷え切った体に温かいお味噌汁が嬉しい~ 朝食を頂いたらいつでも出発できるよう準備をしてチェックアウト ザックを小屋の中に置かせていただき、9時まで山頂でゆっくり過ごすことにします。 道が凍結している危険もあるので下りの時間は余裕を見て3時間、 この日に東京に戻ることを考えると下谷駅に13時までには到着したい、 ロープウェイが20分に1本の運行 この連立方程式を解くと9時出発がベストな選択となりました。 そして、天狗岳登頂も今回はパス。 道が凍結しているように見えるのですよね。 もともとピークにはこだわらないので、頑張って行こうという発想はないですね。 霧氷が朝日に照らされて煌めいています。 その代わり、山頂からの景色を思いっきり楽しみましょう。 東側は、東赤石、笹ヶ峰、瓶ヶ森、伊予富士といった東予の山々に、遠く剣山や三嶺 向こうが三百名山瓶ヶ森で手前が大森山 この山、何かそそられる。登ってみたいですね。 伊予富士。遠くに剣山 遠く太平洋 に、瀬戸内海 双方同時に見られるなんて! 二の森に西ノ冠山、そして影石鎚 山の向こうは松山・東温市 二の森、遠くに宇和の三百名山三本杭や篠山 もう一度瓶ヶ森方面 これらを見下ろす天狗岳は、四国を征服する王様のようでした。 9:00、下山開始 前日に寒さと恐怖で震えた道は、穏やかな道へと戻っていました。 こんなに眺望が良かったとは! 心配していた道の状態も、多少凍結箇所はありましたが前日に比べたら平和なものです。 土小屋分岐 石鎚スカイラインを使って土小屋から来るのが、石鎚山最短ルート。 次回はこちらから来ましょう! 前社ヶ森小屋 この日は営業していました。 気になっていた力あめゆ(400円)を頂きます。 飴の甘みとショウガの効果でほっこりポカポカしてきます。 できれば前日に頂きたかった(笑) この後は黙々と階段を降りていきます。 山頂直下より、この辺りの階段の方が濡れていて怖かった。 ゆっくりと歩いていきます。 階段ゾーンを過ぎ八丁坂に近づいてくると、木々も色づいていて楽しめました。 11:20、中宮成就社に到着 帰るまでが登山 東京までの無事を祈願しました。 この後はロープウェイの成就駅へ 駅まで後数分というところで、11:40発の乗車開始のアナウンスが聞こえてきたので最後は競歩で駅に到着 これを逃すと20分後 下界でゆっくりする時間を少しでも確保するには、この20分のロスは痛いのです。 ロープウェイで下山 紅葉が綺麗でした。 11:55、駐車場に帰還 すぐ近くの石鎚山温泉で汗を流し、高松空港から飛行機に乗って帰京しました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 石鎚山 初日はどうなることかと思いましたが、2日目は天気に恵まれてご来光に絶景を楽しむことができました。 何より天狗岳の存在が異彩を放っていて、これまで見たご来光の中では一番だったかも。 次回は山頂付近が紅葉になる10月中旬にでも、と考えています。 これが写真で見ると凄いんですよね。天狗岳が赤と緑で覆われるのです。
by yama-tono
| 2017-11-07 07:00
| 中国・四国・九州
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